弔電を送る:メールと電報の違いについて

電報のサービスの一つである弔電や祝電ですが、近年ではメールやSNSが発達しており、こちらの方が安価で且つスピーディーに送ることができます。
ここで気になるのが、弔電ではなくメールで送るのはマナー違反に当たるのではないかという点です。
ここでは、そんなメールやSNSメッセージで送るメッセージと弔電の比較をしましょう

マナー違反にはならない

結論から言えば、弔電を電報ではなくメールやSNSで伝えるのはマナー違反にはなりませんが、送っても良い相手は限られます。
これらが発達する以前は非常識だといわれていましたが、近年では電報よりも利用者が多く、スピーディーに送れるので主流になりつつあるといっても良いでしょう。

しかし、上述したように、送っても良い相手は限られます。
公的なつながりではなく、私的なつながりのある友人あるいは友人の関係者であれば、こうした通信サービスを利用し哀悼の念を伝えても問題はありません。

しかし、公的な繋がり、例えば職場の上司や学校の教師に送る場合、メールでは非常識に当たります。
その場合、電報を利用して弔電を送りましょう

弔電を電報で送る場合の文章例

電報サービスを利用して弔電送る場合、悩むことが多いのが文章です。
文章を書くお仕事に就いている人ならばそこまで苦にはなりませんが、いざ書くとなると苦戦することが多いです。
そこで、今回は弔電の文章例をご紹介いたします。

基本はテンプレート通りで問題ない

弔電は、基本的にテンプレート通りで問題ありません。
最も有効で失敗しないからこそテンプレートになるのであり、受け取る側もテンプレート通りのメッセージで不快になるというケースは殆ど無いでしょう。

一般的な文例

・〇〇様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。
・〇〇様のご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。
・〇〇様のご訃報に接し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
など

相手の宗教が違う場合

日本ではレアケースにはなりますが、相手が仏教徒ではないといったケースもあります。
その場合、その宗教に沿った弔電を送る必要があります
例えば、キリスト教の場合「ご冥福をお祈りします」は不適切とされています。
「ご冥福」とは仏教の教えである死出の旅を終え生まれ変わることであり、キリスト教での教えとは異なるからです。

キリスト教の相手に送る文例

・神の御許に召されました○○様の安らかなお眠りを、心からお祈り申し上げます。
・主のお慰めがありますよう、心よりお祈りいたします。
・心より哀悼の意を表します。神の御許に召されました○○様が安らかな眠りにつかれますように。

弔電の電報を送る際のマナー:献花について

弔電の電報サービスでメールと違う点の一つに、贈り物も同時に送れるというものがあります。
結婚祝いや出産祝いには、贈り物としてぬいぐるみを始めとしたギフトを送ることが多いですが、弔電の際は主に花を送ることになります。
ここでは、弔電の際に贈る花についてご説明しましょう。

電報会社のサービスから選べば失敗はない

基本的に、弔電を贈る際の花は電報サービスの会社が準備し、提供することになります。
なので、電報の会社が用意している花から選べば失敗する可能性はほぼないでしょう。
失敗する可能性があるとすれば、相手が嫌っている花を選んでしまうといったケースですが、そういうケースは極めて稀ですし、把握するのは非常に難しいです。
親しい人がどんな花が嫌いか覚えていればその花を避ける程度の認識で大丈夫でしょう。
よほどのことがない限り、非常識だといわれることはありません。

ソープフラワーやプリザーブドフラワーという手段

普通の花を送るのではなく、ソープフラワーやプリザーブドフラワーを送るというのも一つの手段です。
ソープフラワーとは石鹸で作られた花であり、プリザーブドフラワーは特殊な薬剤を用いて加工した花です。
どちらも見栄えが良く、水やりの必要がないので遺族の方がお世話をする必要がないというのがメリットです。